進藤先輩は二三受け答えして
「―――え?場所?場所はえーっと……あ、最寄り駅が…」と答えて
「分かりました。そこで待ってます」と通話を切った。
「きょ、響輔さんは何て……?」
恐る恐る聞くと
「今から近くのファミレスまで来るって」
「ぇえ!?」
ど、どうしよ!
「そ、それってあたしが居なくても大丈夫ですよね!」と言って逃げたいモードのあたしは最寄り駅の駅口を震える手で指さし。
考えたらあたし、昨日凄いこと言っちゃったんだよね。
『あたしは―――これからたくさんの“はじめて”を響輔さんと体験したい。
響輔さんじゃないとイヤ……です』
キャー!!!
思い出しただけで顔が熱くなる!
しかもその後
『あたしの入り込む隙間はありますか?響輔さんの心に入り込む隙間は。
ほんの少しでもいい。二番目でもいい。
あたしのこと、見てくれませんか』
って言ったら
『あんま安っぽいことしないほうがいいですよ』
って言われた。
かくかくしかじか、恥を忍んで先輩に相談して
「と言うわけで!今は会えないんです!」と力説するも
「なぁーに言っちゃってるの。リコちゃんも居るって言っちゃったし
いつまでも逃げてちゃ前に進めないじゃん」
説得、できなかった↓↓
ど、どーしよーーー!!!!
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