年齢的に5歳ぐらいだろうか。
白黒のボーダーの半袖シャツにカーキ色の半ズボン。
地面に着かない足をぶらぶらさせながら興味深そうにあたしを見上げている。
その子は一人だった。近くに親らしき人物が見当たらない。
「おねぇちゃんは大丈夫だよ」
と何とか苦笑を浮かべ
「それより、ママは?はぐれちゃったの?」と聞くと
「ママ、アイスクリームかってるの」
「おー、アイスかぁ、暑いしきっとおいしいだろうね」
「チョコレートあじなんだよ」
と男の子は得意げになって喋ってくれる。
「おねえちゃんもたべる?」と聞かれて
「ううん、おねえちゃんはおなかいっぱいだから」と言って手を振る。
とりあえず、この子の母親が来るまでは相手してよう。あたし子供好きだし、何より迷子になっちまったら大変だ。
「ぼく、何歳?」
と聞くと
「んっとね~」と言いながら、男の子は小さな指を一つ二つと折り、片手全部を折ったところで
「いつつ!」
と笑った。
か……可愛いじゃねぇか!!
世の中ぶっそーだからな、こんな可愛い子すぐに誘拐されそうだ。
「おねえちゃんはいくつ?」と聞かれて
「あたしは16…」と言いかけたところで
「カズノリ!」
と、女の人……たぶんこの男の子のお母さんなんだろうアイスクリームを両手に持った女の人が慌てて走ってきた。
カズノリ―――……?



