。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。



それから10分後、おかわりしたコーラが空になり始めるまで


あたしは昨日のこと喋り聞かせた。単に暇だったのもある。本気で恋愛相談したかったわけじゃないけど。


この人事情知ってるし。


昨日のこと、と言うのはエリナのお母さんに呼び出されてエリナのおうちに行ったものの、響輔さんと出くわして、「帰れ」って言われて、こっちも何だかムカついて「帰らない」って言い張って、意地でエリナの部屋で籠城してたら…


「ちょっと待って、“ろうじょう”ってどういう意味?」


あたしの話を遮って先輩の突っ込みが入る。


てか、バカ?


「城の中に立てこもって敵を防ぐことですよ」と説明すると


「じゃぁそれ、ろうじょーじゃないじゃん」


益々バカ??


と目を細めていると


「だってキョウスケの兄貴はリコちゃんにとって敵じゃないじゃん」とあっさり。


「いや、そう言う意味で言ったんじゃなくて、単なることわざ的な?」


「好きなヤツと喧嘩して、引き籠ってる女子高生なだけなのに大げさな」


進藤先輩は何が可笑しいのかカラカラ笑う。


何か……そう言われると、自分が悩んでたことがちっぽけな気がするよ。


「そうですね」


あたしも釣られて笑った。