と言うことは先輩のお父さんはお医者様で。
「因みに兄貴も神戸にある系列病院の副医院長。んで嫁さんがそこに出入りしてる製薬会社の社長の一人娘」
めちゃめちゃお堅いじゃん!!
進藤先輩のお兄さん、チャラいとか想像してスミマセン!!
てか進藤先輩ってそうは見えなかったけど、サラブレッドじゃん!
知らなかった……
「まぁ?うちは兄貴がデキがいい分、俺は何かと兄貴と比べられるわけよ。でも何やってもダメでさぁ~、結果一族の落ちこぼれ」
ああ、だからありがちな悪い道に走っちゃったってワケね。と一人納得。
「兄貴の嫁さんもさー、俺のこと苦手みたいで会うと顔引きつらせんの。俺んちでもあるのに居づらいっちゃねぇ」
「そう、なんですね」
と答えるのが精一杯。
でも先輩はそれほど打撃を受けていないみたいで軽~く明るく喋ってくれる。
「リコちゃんは?」
と急に話を振られ
「え?」
「兄弟とかいんの?」と聞かれて
「うちはお姉ちゃんが一人。二人姉妹です」と答えると
「マジで?じゃぁおねーさん紹介してよ♪」とにこにこ。
やっぱチャラっ
「いや、お姉ちゃん彼氏いるし」
それに万が一、臆が一お姉ちゃんと進藤先輩が付き合って、結婚とかなったら、あたしこんなガラの悪いお義兄さん欲しくないよ。
「そっかー残念。リコちゃんに似てぜってぇ可愛いんだろうなー」
へ!?
オレンジジュースを飲んでいたストローがポロリとあたしの口から落ちた。
今何て言った?この人??
と、窓の外を見ながら視線を泳がせるていると、
「リコちゃんと居るとさー、結構楽しいんだよね、俺。
普通の女の子は怖がるし、寄ってくる女は安っぽいギャルばっかだし」
いえ、あたしも最初はすっっっっっごく怖かったデス。とは言い出せず。
でも
あたしも最近は進藤先輩と居ると結構楽しかったり。
何て言うか、この人あんまり悩みなさそうだし、だからかこっちが悩んでることも小さなことだと思えて、いつの間にか浄化されていく感じ。
かと言って付き合う対象にはならないけど。
だってあたしはまだ
響輔さんのことが
好き
だから。



