。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。



と言うことは先輩のお父さんはお医者様で。


「因みに兄貴も神戸にある系列病院の副医院長。んで嫁さんがそこに出入りしてる製薬会社の社長の一人娘」


めちゃめちゃお堅いじゃん!!


進藤先輩のお兄さん、チャラいとか想像してスミマセン!!


てか進藤先輩ってそうは見えなかったけど、サラブレッドじゃん!


知らなかった……


「まぁ?うちは兄貴がデキがいい分、俺は何かと兄貴と比べられるわけよ。でも何やってもダメでさぁ~、結果一族の落ちこぼれ」


ああ、だからありがちな悪い道に走っちゃったってワケね。と一人納得。


「兄貴の嫁さんもさー、俺のこと苦手みたいで会うと顔引きつらせんの。俺んちでもあるのに居づらいっちゃねぇ」


「そう、なんですね」


と答えるのが精一杯。


でも先輩はそれほど打撃を受けていないみたいで軽~く明るく喋ってくれる。


「リコちゃんは?」


と急に話を振られ


「え?」


「兄弟とかいんの?」と聞かれて


「うちはお姉ちゃんが一人。二人姉妹です」と答えると


「マジで?じゃぁおねーさん紹介してよ♪」とにこにこ。


やっぱチャラっ


「いや、お姉ちゃん彼氏いるし」


それに万が一、臆が一お姉ちゃんと進藤先輩が付き合って、結婚とかなったら、あたしこんなガラの悪いお義兄さん欲しくないよ。


「そっかー残念。リコちゃんに似てぜってぇ可愛いんだろうなー」


へ!?


オレンジジュースを飲んでいたストローがポロリとあたしの口から落ちた。


今何て言った?この人??


と、窓の外を見ながら視線を泳がせるていると、


「リコちゃんと居るとさー、結構楽しいんだよね、俺。


普通の女の子は怖がるし、寄ってくる女は安っぽいギャルばっかだし」


いえ、あたしも最初はすっっっっっごく怖かったデス。とは言い出せず。


でも


あたしも最近は進藤先輩と居ると結構楽しかったり。


何て言うか、この人あんまり悩みなさそうだし、だからかこっちが悩んでることも小さなことだと思えて、いつの間にか浄化されていく感じ。


かと言って付き合う対象にはならないけど。




だってあたしはまだ


響輔さんのことが







好き


だから。