。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。




けれどやっぱり人は多くて、うかうかしてっとぎゅぅと押されたり、肩がぶつかったりしちまう。


戒はキョウスケの土産を選びに菓子コーナーに向かったが、あたしはそれよりも早くぬいぐるみコーナーに一直線。


マイペース過ぎるぜ、あたしたち。


でも、ミラビのぬいぐるみ欲しいんだよ~!


ちょっと大きめのぬいぐるみをみんなパーク内で抱っこしたり、鞄にくっつけたりしてる。あれ、やってみたい!


ケド……


値札をちらりと見ると¥3,500~となっていて


お値段が全然可愛くないし……


「う゛~ん、せっかく来たし奮発しようかな…バイト代も入ったし」


と、ミラビに手を伸ばそうとすると、同じ年代だろうか高校生ぐらいの男が背中にぶつかってきた。


びっくりして振り返るといかにもイマドキと言う格好の二人組の男が「あ、すんません」とへらへら笑っている。


人が多いし、わざとじゃないだろうけど。


それが謝る態度かっ!


ってか男二人でテーマパークとか……おめぇら寂しい奴らだな。と若干同情さえ浮かべていると


「すんません。どっか痛い?」と聞いてきた。


「だ、大丈夫です……」


う゛~~~やっぱ男、苦手……


戒についてくべきだったな……どこだろ、あいつ。


きょろきょろしていると


「一人?それとも友達と一緒なの?」


と、ぶつかってきた男がにこにこ強引にあたしの視界に入り込む。


てかまだ居たんかよ!


てか一人でこんなとこ来ねぇっつの!


「つ、連れがいますぅ~」と愛想笑いを浮かべるしかできない。


戒………


どこ行ったんだよ。


あたしの傍を離れないでよ。






戒――――