何とか鬼マネージャーのお許しが出た。
とは言っても……ここじゃないどこか……外デートはダメだし、
響輔が住んでる龍崎組…は虎間 戒の目が光ってるだろうから絶対無理だし、かといって中止はもっといやだし。何せやっと形だけでも付き合うことができたんだから。
あれこれ案を絞り出してること数分。
!
突如思い立った。
あったじゃない!とっておきの場所が。しかも誰にも邪魔されない素敵な場所♪
あたしは慌ててスマホを取り出し響輔との待ち合わせ場所の変更をメールで知らせ、
とりあえず都心部から離れる郊外に車を走らせている運転席のマネージャーに
「ねぇ、行先変更して」
と伝えると、マネージャーは頭に「?」マーク。
言った通りに車を走らせてそこから十五分程で着いた先は―――
「急に部屋を貸してくれ、とはどうゆう風の吹き回しだ」
出かけるところだったのだろう、いつものきっちり細身スーツに身を包み黒い髪もしっかりセットした
鴇田
は、不機嫌そうに合いカギをあたしの手のひらに落とした。



