「ふざけたこと抜かしやがって!!
来いっ!!」
ナイフを突きつけた男があたしの手をさらに強く引き
「ヤめっ………」
あたしの悲鳴が響いた。それと同時だった。
響輔が屋根から飛び降り、飛び降りたついでと言う感じで軽く脚を振りあげ、あたしの背後に回った男の一人がひっくり返った。
軽く蹴りあげただけなのに、その威力の凄まじさを物語っているように男の体が吹っ飛ぶ。
「言うたやろ。
最後の忠告やて。
痛い目遭いたくなかったら、大人しいしい」
「うるっせぇ!!やっちまえ!!」
と、これまた古い不良ドラマみたいな台詞でナイフを持った男が怒鳴り、他の男どもが響輔に飛びかかった。
響輔は回し蹴りだけで簡単に男たちを次々となぎ倒していく。
「くそっ!」
ナイフ男があたしの手を引き
「来いっ!!」
あたしは引っ張られるように連れて行かれそうになった。
「一結!」
響輔が怒鳴り声を挙げ、近くにあった車のボンネットを滑るように飛び越えてきて、ナイフ男の頬に蹴りをお見舞いした。
男の手があたしから離れ、
「響輔っ」
あたしは響輔の腕にしがみついた。



