。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。





言葉なんていらない。


あたしに必要なのは―――このぬくもり。この体温。


きゅっと戒の体を抱きしめ返す。


戒の肩を抱きしめ、Tシャツを通して戒の体温が伝わってきた。


あったかい戒のぬくもり。


―――を感じて、はっとなった。


ちょっと待て!


あたしっ!!今自分、汗だくだった!!


こ、こんな汗臭い女、戒だってイヤだって!


バッ!


思わず戒の胸を押し戻し距離を取るように離れると、戒が不安そうにあたしを覗き込んできた。


「ごめん。急に―――


怖かった?」


でも戒は全然的外れなことを聞いてきて、


「ううん!違うんだっ!!あたしっっ!!汗臭いって言うか!


か、体もベタベタだし!てか何でこの部屋エアコンついてねぇんだよ」


汗をかいてる理由をエアコンに責任転嫁してあたしが怒鳴ると


戒は構わずあたしの額にチュ。


そして意味深にニヤリと笑うとあたしの耳元で声を潜めてぼそっ。








「大丈夫やて。そんな気にすることない。


それに





女の汗って何かそそられるやん」