「響輔……」


俺は響輔にそのノートPCを見せると、響輔は一瞬目を細めただけで


すぐに俺の手からノートPCを奪った。


動画画面を閉じ、デスクトップに戻ると何やら打ち込み始める。


「ソースは間違いなくこのPCですけれど、どうやら経由しただけですね。


俺たちと同じ方法だ。


タクさんはジャックされただけだ」


「くっそ!」


俺はイヤホンを抜き取ると、畳の床に投げつけた。


「な、何なんだよお前ら!!」


事情がつかめていないタクさんは今にも噛みつきそうなほど怒り狂っている。


まぁ無理もないか。


オタノシミ中だったわけだしな。


「恐らくスネークの方も緊急連絡だったようですね。俺たちに聞かれてるとも知らずに通話を」


「俺たちの会話は?」


「それは聞かれてないし追跡されてないです」


ほっ


俺は胸を撫で下ろした。


その横でタクさんが「?」マークをいっぱい浮かべて俺たちの回りをうろうろ。


「な、なぁ一体何があったんだよ。お前ら揃ってこっわい顔しちまって」


タクさんは怒りから困惑顔に変えていた。


響輔はタクさんの困惑を無視して続ける。


「でもタクさんのPCのIPアドレスを拾える範囲に居たのは間違いないです」


「と言うのは?」





「スネークは我々の半径1キロ圏内に居た可能性が非常に高い、と言うことです」




響輔の言葉を聞いて


俺は


何故スネークの野郎がこの一キロ以内に居たのか、それを疑問に思うと同時に一つの答えを割り出した。







朔羅――――!!!