「太陽っ太陽!太陽太陽たいよーう!!」


バンっと勢いよくリビングの扉を開けると、ソファーに座っていた弟の太陽が、迷惑そうに眉をひそめて振り向いた。


「うるせぇな。そんな大声出さなくても聞こえつつるっつの」


そう言って耳をふさぐふりをする太陽。


むっ!我が弟ながら姉に対してその扱いは何さ!?せめて優しく「何かあったの?」くらい聞いてくれてもいいじゃんか!!


お姉ちゃんそんなつれない子に育てた覚えはないぞ!


…いや、実際育ててないけどね!


ていうか今はそんなことより…


「聞いて太陽、私ね、告白された!!」


ぶふーっ


と盛大に。太陽が口に含んでいた飲み物を吐き出した。


「…ごほっげほっ…はっ!?誰にっ!?!?!?」


むせながらも質問をなげかけてくる太陽。


大きなくっきり二重には、うっすらと涙が浮かんでいる。