妹と夏。

男子校と夏ってすごくむさ苦しい組み合わせだ。



もう聞いただけで暑い。





「彼女ってどうやって作るんだろうなー。」









「いいじゃん。木野山は姉ちゃんおるやん。」











「はあ?姉ちゃんおるからなんなんだよ。」











「いいじゃん。姉ちゃんおるだけで人違うよ。しかも木野山の姉ちゃん超ナイスバディじゃん!」












「どこがだよー。なんつーかな。家族をそういう目でみれない」













「んまあ、そうだろうけどよ。そういえば八尋っちは妹おるんだっけ?」












「ん?あ、ああ。そうだよ。」










「姉ちゃんもいいけど妹ってのもいいなぁ…。」










「お前色々やばいな。」












妹かぁ…。もうどれ程会ってないんだろう…。10年?ということはないか…まあ、7年くらい?




突然病気で倒れてしまった妹は、元々体が弱いせいか、そのまま田舎の叔母の家で暮らすことになった。







あってすらいないし、メールも電話もしない。





もう家族といえるのだろうか?というくらい関わっていないのだった。