妹と夏。

「あ、お兄ちゃん。おかえりなさい。」









「おう…。」










シャワーから出たらとてもいい匂いがした。





「いい匂いだな」





「うん。ありがと。がんばって作ったの。」





「女子力高いな〜」





「料理得意なの。田舎で特にすることなかったしね。」










「そうなのか…」









「うん。あ、ねえ!そうだお兄ちゃん!ちょっとお散歩したいなぁ」










「お散歩ぉ?」










「うん。都会のお散歩!」










そこまで都会でもないけど、涼花にとってはここは都会なんだろう。