「ねぇ、何で制服着てるの?」 梓は平然と私に話しかけ続ける。 返事がちっともかえってこないのに、 おかしいとか、そんなことも考えないらしい。 「もしかして、保健室とかに来てる?」 じわっ、と額に汗が浮かぶ。 「あたし、全然気づかなかったー。 ねぇ、普通に教室おいでよ」 ……何?