「あれ、もしかして瑞希?」


今日も屋上に行こうと思って、

マンションに向かう道の道路を歩いてた。



――突然。



「こんなとこで何してんの?」



声をかけられた。


高めで甘ったるい、

ちょっと耳がキンキンするような声。



聞こえた瞬間、背中が冷たくなる。