「……瑞希?」 顔を歪めてお腹を押さえていると、 タクトが心配そうに私を見ていた。 「大丈夫?」 「……ん、平気」 私は目を閉じ、 一度大きく息を吐いた。 大丈夫。 ここにはもう、 あいつらはいないんだから。