私はにっこりと微笑んで言った。 「二回目のキスも、 三回目のキスも、 十五回目のキスも。 私が全部大切に覚えておいたら、 問題ないでしょ?」 「……そうだね」 タクトは私の手を繋ぎ、 キレイな笑顔を見せる。 「俺も全部ちゃんと覚えておく」 「うん!」 そして私達は、二人で並んで歩き出した。