「えっ?」 振り向けば、すぐ間近に、 拓斗の顔。 いきなり近くに彼の顔があって、 思わず顔が赤く染まる。 「ねぇ瑞希、これから何してくれるの?」 「は? 何をって……」 拓斗は綺麗な瞳を細め、にこりと笑う。 「これからは俺のために、生きてくれるんでしょ?」 体温が上昇していく。 恥ずかしくて どう答えるべきか、迷っていると。 ふっと影が落ちて。 優しく唇が、重なった。 「あ」 あっさりキスされた。