「拓斗が元気になったの、嬉しくてつい」 「退院したのはもうけっこう前だって。 今日はただ検査に来ただけだし」 私はまだ信じられなくて、 拓斗の身体をぺたぺた触る。 「大丈夫なんだよね!? 成功したんだよね?」 「あぁ、もう完全に」 私は嬉しくて、 またじわっと涙が滲むのが分かった。 「よかった……! ずっと病院に来たらダメって言われたから、 心配で気が気じゃなくて」 「心配しすぎだよ」