大声で泣いていると、

後ろから思い切り頭をはたかれた。


「うるさい」


私は鼻をぐずぐず言わせながら、

後ろに振り向く。


「やめてくれる、何か不吉だから」


「拓斗」




私は自分の後ろで

生意気な表情で立っている拓斗を見上げた。