それから少し笑って、小さな声を落とした。 「屋上で瑞希を見つけたの、偶然じゃないよ」 「病院から見えた?」 「そう。 ここでたまに検査するようになってさ。 病院に来てて」 思い出したように、 窓の外を見つめる。 「何気なく窓の外見たら、 思いつめた顔した女の子がフェンスに手をかけてた」 それを想像して、 私も思わず笑ってしまう。 「びっくりしたでしょ?」