今まで一緒にいたタクトのこと、信じたいのに。


「……ごめんね」


小さな声でそう言うと、

拓斗の表情が苦しそうに歪んだ。



「拓斗のこと、信じられなくてごめんねっ!」




私はそう叫んで、

何も言えずに病室を逃げ出すことしか出来なかった。