「え?」 「俺はこんなに生きたくて必死なのに、 瑞希はいつも死のうとして屋上にいる」 「あ……!」 まるで鋭い物で突き刺されたみたいに、 胸が苦しくなった。 「そんなに死にたいなら、 俺に心臓よこせよって思った」 ……辛いのは。 苦しいのは、拓斗だから。 私が、こんなことを思ってはいけないと。 そう、思う、けど。 拓斗の言葉はあまりにも冷たくて、 私を容赦なく傷つけていく。