私は病室の窓から、 あのマンションを見つける。 「逆に、この病院に入院してる人も、 きっとあのマンションが見えるだろうなって」 拓斗は機嫌がよさそうに、 パチパチと拍手した。 納得のいく解答だったようだ。 「そう、あそこの屋上、 ここらへんで一番高かったから」 拓斗は表情の読めない顔で笑う。 「見晴らしよさそうだろ? あの屋上にのぼったら、 気分も変わるかと思ってね」