香坂さんにも志乃にも言わなかったけれど、 私には確信があった。 ――きっと、それがタクトだ。 香坂さんの話を聞いて、 すべてに納得がいった気がした。 タクトが学校に行っていなさそうなこと。 そしてこの間、全力で男から逃げた後、 苦しそうにしていたこと。 タクトがマンションに屋上にいた私を すぐに助けに来られたことも。 怪しい男の話が気になったから、 用心して見てたって言ってた。 どこで?