「みーずき」

「ん」


志乃の声がして、顔を上げる。


「部活、天文部作るって本気?」


私は部の設立届を志乃に見せ、にこりと笑った。


「うん、そうなんだ」


バレーに夢中でいつも頑張っている志乃のように、

私も何か懸命になれることが欲しいと思った。


それでタクトと星を見るのが楽しかったから、

天文部に入ろうと思った。