私が顔を真っ赤にして 固まっていると、 タクトはにっこりとキレイな笑顔で言い放った。 「瑞希と話すと面白いね! すぐ騙されてくれるから!」 こ、こいつ…… 私のことからかってるな! 「ねぇ」 タクトの白い顔がこちらに近づき、 髪の毛の先が触れてどきっとした。 「何?」 「キスしてみる?」 …………は? 私は持っていたプリッツェルをぽろっと 床に落とした。