少し楽しいことがあったから、 大丈夫かもしれないって思った。 好きな人ができたら、 明日も楽しいかもって、そう思った。 だけどそんな思いは、すぐに揺らいでしまう。 私は暗い空にそびえ立つ高いマンションを見上げ、 涙をぐいっと拭った。 いつものように裏口からしのびこみ、 エレベーターを呼んで 一番上の階のボタンを叩きつけた。 ゆっくりとのぼっていくエレベーターの中で、 どんどん気持ちが冷えていくのを感じた。 私、どうしてさっさと死ななかったんだろう。