「あれ」 おかしい。 お母さんはパートだし、 お父さんだって仕事のはずだし、 誰かいるはずないんだけど。 途端に、なんだか嫌な予感が胸に広がる。 私はそろそろキッチンの方に歩いていく。 お母さんが帰ってきたなら、 とりあえず私に声をかけると思うんだけど。 眠りが深かったから、 気づかなかった? ……ううん、そんなこともないはず。