タクトは口を尖らせて悩んだ後、

こちらに同じように手を差し出した。



「仕方ねーな。

それくらいなら許可します」


「偉そう」


くすくす笑いながら、

私とタクトは手を握った。



そのまま隣に並んで、

しばらく星を眺めていた。


真っ暗な夜空に浮かんでいる星は、
本当に綺麗で。



私はこの時間がいつまでも続いたらいいって、
そう思った。