そしていきなり、
私の身体の上に覆いかぶさる。
「えっ!?」
気がつくと、
私はシートの上に横になっていた。
自分の顔の上に。
きれいな瞳が、すぐ見える。
むしろ、タクトしか見えない。
あまりの至近距離に、ドキドキする。
「……た、タクト?」
なんで!?
なんでなんでなんで!?
あまりの急展開に、
頭が追いつかない。
私、なんで横になってるの!?
硬直していると、
タクトが恥ずかしそうに口を開いた。
「ダメだよ、そんなこと男の前で言ったら」
きゅっ、と胸が苦しくなる。
「……どうして?」
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