私は納得し、 目の前にある巨大なうまいね棒セットの機械をつついた。 「じゃあタクトはそれやらないんだね」 「いや、これやろ」 「無理でしょ」 よっぽど欲しいらしい。 「いや、これ持って帰りたいじゃん」 「持つの恥ずかしくない?」 タクトはかまわず百円を投下した。 クレーンがゆっくり動きだす。