「よし、このくらいの角度で、こっから狙えば、 ぜったいに取れるっ!」 タクトは意気揚々とボタンを操作し始める。 「ほら、どうだっ!」 ウィーン、とアームが開く。 「よしっ!」 「お」 爪がパンダの腕に引っかかり、 少し持ち上がる。 「おーっ!」 二人ともわくわくしながら見守った。 ……が。