「って言ってもなー。

私、あんまりゲーセンって来たことないんだよね」


タクトが笑顔で答える。


「あ、偶然だね!

俺もあんまないや!」


何でゲーセンに誘ったんだ。


タクトはうきうきした顔でクイズゲームを指さした。


「これやる?」


「タクト、明らかに得意そうじゃん」


私とタクトは小さな椅子に隣合って座り、
コインを投入する。