屋上共犯者。





あぁ、そうなんだって思った。

「お前だけが我慢すれば誰も困らないんだ」


って、
そう言われたみたいだった。


タクトがとても不愉快そうに顔をしかめた。


「うわ、うっぜ。

そいつ殴ってやりてぇ」



その頃にはもう、

諦めることにも慣れた気がする。


「でも、よくある話みたいだよね。

学校はいじめの事実に気づきませんでしたとか、

冗談でふざけていただけで、

そういう認識はなかったとか。


認めちゃったら問題になるから、

なかったことにしたいんだよね。

みんな面倒なことには関わりたくないんだ」