「はぁっ……!」 思い出していると、また息が苦しくなった。 嫌なことばかり、頭の中に押し寄せる。 もう全部忘れたって思ったのに。 ……どうしても忘れることなんて出来ない。 「大丈夫、大丈夫」 ぽん、とタクトが背中を叩いてくれる。 「なぁ」 「ん?」