タクトは私が泣き止むまで、 根気強く待ってくれた。 私はしばらくひっくひっくとしゃくりあげながら、 何とか涙を止めた。 「ほら、とりあえず飲んだら?」 「……ん、ありがと」 私はタクトに渡されたペットボトルのお茶を飲む。 タクトがなぜかにやついている。 「……?」