怖い、怖い、怖いっ! 梓はくすくす笑いながら、 ギリギリと爪に力を加える。 やめて。 そう言いたいのに、 喉がカラカラに渇いて何もいえない。 怯えたように彼女を見上げていると、 梓は笑いながら今までとはまったく違う、 低くて恐ろしい声で告げた。