彼女は満面の笑みで私の肩にぽん、と触れた。 「ねぇ、学校おいでよ? あたしまた瑞希に来てほしいー」 やめて、触らないで! 強く思っても、 まるで話し方を忘れてしまったみたいに 声に出すことが出来ない。 梓の態度は、本当に仲のいい友だちに 久しぶりに会ったみたいだった。 何も知らない人がこの光景を見たら、 普通に仲のいい友だち同士に見えるだろう。 そうじゃないって分かってるから、 怖い。