屋上への扉の近くに 丸い家みたいな大きな物体がある。 貯水タンクだ。 その上から姿を現したのは、 びっくりするくらいキレイな男の子だった。 何もかもを見透かすように どこまでもまっすぐな瞳に、 ふわっとした髪の毛。 通った鼻筋に、薄い唇。 言葉を失って、一瞬彼に見とれてしまう。