おとなしくアタシに溺れなさい!

徐々に震える、凪君の声。


そして…ほとんど表情を変えることのなかった凪君の顔が、悲しみにクシュッと歪んだ。


「歩いたり走ったり、好きな奴と手をつないだり、夕日を見たり。そういうの、全部俺が奪っちまったのに…!」


「違うよ凪君。事故は凪君のせいじゃない!」


思わず、アタシは立ち上がり、凪君の体を抱きしめていた。


アタシの腕の中で、凪君が嗚咽する。