おとなしくアタシに溺れなさい!

アタシは凪君の言葉を静かに聞いていた。


アタシが1人で病院へ行った日、凪君は病室の外で会話を聞いていたかもしれないと、わかっていたから。


「俺さ、麻友が事故に合って、目覚める可能性がほとんどなくて…。そんな状態で、笑って生きてていいのかなって、思ってたんだ」


アタシは無言のまま、凪君の手を握りしめた。


「笑う事も泣くことも、感動することも怒ることも。麻友はもう二度とできないかもしれないのに…」