青空の下、君はかけぬけて



「はい、次。加藤、岸本」

モヤモヤする心を入れ替え、スタートラインの線へ向かう。


「もう走るのやだなぁ。
隣きっしーだったら私が遅いの目立つ!」

「加藤なら何やってても面白いから
心配しないの!」

きっしーこと岸本菜摘ちゃんは
次期女子バスケ部キャプテン候補の
瞬足少女。

私、バカだからかな、
クラスの子みんなに妹扱いされて
…私は認めてないけど!
みんな私のこと加藤〜加藤〜て呼んでくる。

名前使ってくれてるのめぐだけだよ。

まぁもう慣れたし、私らしいって
褒めてくれたからいいんだけど。