赤眼ルーキーズ

「そういえば、ペアの儀式って何時からなの?」

「4時からで、今は、2時30分だからここで待ってる。」

「そういうことね。」

「雄君!会話終了しちゃったよ!そんなんだからモテなぃ....てぇ!!」

小声で先輩が話かけてきたので一発頭を殴った。

(モテない....か。)

「ねぇ。」

「はぃい?!」

急にシャネが話かけてきたのでビックリして声が裏返った。

後ろで「ぷっ...!恥ずかしぃね。」

って聞こえたのは幻聴だと思うことにした。

「で、なんだ?」

「この人、誰?」

シャネは、先輩を指さして言った。

「あっ、自己紹介してなかったね〜、僕は、蘭(ラン)。
皆から蘭先輩って呼ばれてるからそう呼んでね〜!」

最後に星が付きそうなノリで蘭先輩は、言った。

「私は、シャネよ。


で、蘭先輩。」

「なあに?」

「不信な男がきてるわよ?」

えっ!?そう言ってベンチのしたから向こうを覗いた。

(この歩くだけでわかる威圧っ!鬼がきた!)

蘭先輩は、見なくてもわかるぐらい震えていた。

とうとう、こっちまで不信な男がきた。

「よお。」

「グ、グレン先輩どうしたんすか?」

「何、怯えてんのよ。それで私のペアになるつもり?」

横から小声でシャネの声がするけど聞ける状態では、ない。

不信な男こと、グレン先輩は、後ろから黒い何かを発しているからだ。

「おい、雄。クソバカは、どこだ。」

「さ、さあ?」

「ど・こ・だ・?」

グレン先輩は、イケメンだから普通は、かっこ良く聞こえるけど今は、それどころじゃない。

(ごめん、蘭先輩ッッ!!)

「ベンチの後ろに...。」

チッ、横を通る際にそう聞こえた。

「こういう時は、逃げるが勝ちー!!!」

「逃がさねえよ!テメェ、俺に勝てると思ってんのか!?」

「逃げたらそんなの関係ないも____ぶへっ!」

大声で叫びながら走ってたグレン先輩と蘭先輩は、自分の着ているめちゃくちゃ大きい白衣に躓いて転んだ。











「痛い。」

蘭先輩から一言。

「あたりまえだ。」

俺たちの目の前でグレン先輩が立って、蘭先輩が正座している状態。
















なんなんだこれ?