~蒼海side~

あの時は思いもしなかった。
こんなに好きになるなんて…



『蒼海、行くよー!』
いつもの光景、晴が私を迎えに来る。
『ほーい。待ってー‼︎』
『おはよう』
『よぅ!』
『昨日ね、…』
いつも、こんな感じで学校に着く。

新しいクラスにも慣れてきた。
しゃべってない人はいないと思う。

1人を除いては…


~泰斗side~

いつからだろう、
毎日が楽しくなったのは。


毎日遅刻ギリギリで起きる。
でも、遅刻したことはない!
↑一応自慢
クラスでもよくしゃべる、おバカキャラで通ってる。

なのに、あいつはなんであんな態度なんだろう?


~蒼海side~

私はまだ泰斗君に話しかけたことがない
なんだか、怖くて。
始めて見たときから、自分が自分じゃ
なくなる気がして。

彼の前では無愛想になっちゃう。
素直になりたいのに…
話したら素直になるかな⁇

今日は話そう、今日は話そうと思って、
3ヶ月たったんだ。
だから、今日こそ話そう、今話そう!
うん、そうしよう。

『お、おはよう。泰斗くん…だよね?』
(はっ話せたぁ!)
『おはよっ!そぅそぅ。松野だよな!』
笑顔眩しい。名前覚えてくれてる!
私は首を縦に激しくふった。

ここから、自分が苦しくなるなんて知らずに…