ハァ…ハァ…





私は全速力で走った。自分がめったに家を出ないので体力がないことも忘れてただ、がむしゃらに走った。





気がつくと私は家の前にいた。



(だから嫌なんだ、外の世界なんて・・・)



私は家の中に入り、そのままベットに入り眠ってしまった。







あれから一週間後の午後家の中にインターホンの音が鳴り響いた。



「はーい」




階段から足音がきこえた。その足跡は一つではなく二つだった。



コンコン



「遙香、お友達が来てくれたわよ」



がちゃ・・・




扉が開くと、そこにはお母さんの後ろから顔をのぞかせていて見慣れた顔がニッコリ笑顔でひらひら手を振っていた。