先生と一緒に並んで出口へ進む。
今日は1人淋しい夕食なのだと話すと、
僕は大体いつも1人淋しい夕食だけどね、と笑う先生。
この穏やかな話し声が何だか落ち着く。
コンビニの自動ドアが開くと、外の冷たい空気が一気に襲って来た。
ひゃーっ、寒い!
思わず肩が上がった。
やっぱりあったかい肉まん買って、食べながら帰りたかったな。
ちょっとだけ後悔した。
その時。
「はい。そんな平嶋さんに僕から差し入れ(笑)」
ひょいと差し出されたコンビニの袋。
何だろう?と受け取ってみる。
中を覗くと、ほかほかの肉まんが!
「わぁー!肉まん‼︎
良いんですか⁉︎」
「うん、どうぞ。」
わぁー嬉しい嬉しい!
ニコニコして遠慮せず受け取ることにした。
だって、この良い匂いを嗅いで、我慢なんて出来ない。
