ある日俺は母に言った。
『母さん…
大きくなったら
俺が母さん守ってやるばい。
だから父さんと別れてよかよ。』
すると母は笑顔で俺に言った。
『秀也…
どうして母さんが父さんと
別れて生きなければならんの?
父さんは
母さんにうるさく言ってるように
見えるかもしれないけど
あれは愛情があってのこと。
母さんは父さんに一度も
叩かれたりしたことなかよ。
あんた達姉弟が見てない時に
[お前には感謝しとるけん。]
って毎日言われてる。
なんの心配なかね。』
母が笑顔で
俺をギュッと抱きしめた。
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