「俺…
お前のこと気になってた。
1年の時、
新人戦で見かけた時から
蓮音が応援してる笑顔が
輝いて見えた。
試合前のお前の表情、
プールから上がった時の
笑顔に惹かれていたんだ。
みんな俺が冷静沈着とか
モテるとか言う。
確かに色んな女と
付き合っていたよ。
だけど女からすれば
S校で目立つ俺が
彼氏ってことが
自慢なだけで
本当の俺を見てくれないんだ!
虚しくなって
疲れてしまうんだよ。
お前が彼女になってくれたら
素直な自分で
いられそうなんだ。
俺のそばにいてくれよ。」
真剣な瞳で
蓮音を見つめている。
「私…
日高くんのこと
よく知らないし…
そんなこと言われても…
それに…
あんなことするなんて…
酷すぎる…。」
涙に濡れた瞳で
洋介を見上げながら言った。

