夫婦橋〜鈴RINと響いたその瞬間TOKIに


大会の反省会が終わり
電車に乗る為駅に
向かおうとした時

「日高くんって
間近で見ると
オーラが違うよねぇ!
超モテるのに
クールっていうか〜!

チャラチャラしてなぃし〜!

それにしても、なんかムカつく!
予選敗退の
あんな子のどこが
いいのかわからないね〜。」


先輩達の声が
背中にちくりと突き刺さった。

(先輩達と
すごく仲良しだったのに。
日高くんのせいだ…

なぜ私なんかに…

関わりたくない。)

俯いて黙り込んで歩く私に

「蓮音、
気にすることないよ!
先輩達ちょっと
羨ましかっただけだよ。」

「日高くん冗談キツいよね。
蓮音が黙ってるのに
かなり強引じゃん。
返事もしてないんだし
明日来るわけないよ。
心配することないよ。」


友達に慰められながら
帰宅した。

洋介の後ろ姿を
思い返した。

(明日…
本当に来たらどうしよう。)