サッカーの夢…
夢を諦めたのは…
そう…諦めたんだ…
星の数ほどのプレイヤーの中で
スーパースターになれるのは
努力と実力と
サッカーの神に
愛でられた運命の
ほんの一握りの者だという
現実を思い知ったから。
高校の先輩が…
俺達のファンタジスタだった
先輩が足を故障して
契約してたプロチームを
クビになったことも
後輩の俺らにとって
とても苦しく辛い現実として
受け止めなければ
ならなかった。
もうサッカーに
未練がないといえば嘘になる。
足を故障しない保証は
どこにもない。
惜しいと周囲から
言われながらも
その恐怖から
ただ単に
逃れただけなんだ。
今まで長男として
俺を姉達や弟より何でも優先で
育ててくれた両親の支えに
なりたかったのも事実。
公務員は安定してる。
体力には自信があったから
自衛隊に迷わず入った。

